宮本 百合子

透き徹る秋

新字新仮名 約2,521字・読了目安5分

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空を、はるばると見あげ、思う。何という透明な世界だろう。 晴れ渡った或る日、障子を開け放して机に向っていた。何かの拍子に、フト眼が、庭の一隅にある青桐の梢に牽かれ、何心なく眺めるうちに、胸まで透き徹る清澄な秋の空気に打たれたのだ。 平常私の…

作品情報

初出「婦人倶楽部」1921(大正10)年12月号
分類NDC 914
公開日2003-11-06
最終更新2014-09-18
底本 「宮本百合子全集 第十七巻」新日本出版社
入力柴田卓治
校正磐余彦

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