芥川 竜之介

大正十二年九月一日の大震に際して

新字旧仮名 約10,815字・読了目安22分

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一 大震雑記 一 大正十二年八月、僕は一游亭と鎌倉へ行き、平野屋別荘の客となつた。僕等の座敷の軒先はずつと藤棚になつてゐる。その又藤棚の葉の間にはちらほら紫の花が見えた。八月の藤の花は年代記ものである。そればかりではない。後架の窓から裏庭を…

作品情報

分類NDC 914 915
公開日2007-08-09
最終更新2014-09-21
底本 「筑摩全集類聚 芥川龍之介全集第四巻」筑摩書房
入力土屋隆
校正松永正敏

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