芥川 竜之介

かちかち山

新字旧仮名 約1,137字・読了目安2分

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童話時代のうす明りの中に、一人の老人と一頭の兎とは、舌切雀のかすかな羽音を聞きながら、しづかに老人の妻の死をなげいてゐる。とほくに懶い響を立ててゐるのは、鬼ヶ島へ通ふ夢の海の、永久にくづれる事のない波であらう。 老人の妻の屍骸を埋めた土の上…

作品情報

分類NDC 913
公開日2007-07-13
最終更新2014-09-21
底本 「筑摩全集類聚 芥川龍之介全集第四巻」筑摩書房
入力土屋隆
校正松永正敏

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