宮本 百合子

夏

新字新仮名 約288字・読了目安1分

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去年の今頃はもう鎌倉に行っていた。鎌倉と云っても、大船と鎌倉駅との間、円覚寺の奥の方であった。不便極るところで、魚屋もろくに来ず、食べ物と云えば豆腐と胡瓜。家の風呂はポンプがこわれて駄目だから、夕方になると、円覚寺前の小料理やのようなところ…

作品情報

初出「文芸春秋」1926(大正15)年8月号
分類NDC 914
公開日2003-11-21
最終更新2014-09-18
底本 「宮本百合子全集 第十七巻」新日本出版社
入力柴田卓治
校正磐余彦

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