百花園
新字新仮名 約1,717字・読了目安3分
紫苑が咲き乱れている。 小逕の方へ日傘をさしかけ人目を遮りながら、若い女が雁来紅を根気よく写生していた。十月の日光が、乾いた木の葉と秋草の香を仄かにまきちらす。土は黒くつめたい。百花園の床几。 大東屋の彼方の端で、一日がかりで来ているらしい…
作品情報
| 初出 | 「婦人画報」1926(大正15)年11月号 |
|---|---|
| 分類 | NDC 913 |
| 公開日 | 2003-11-24 |
| 最終更新 | 2014-09-18 |
| 底本 | 「宮本百合子全集 第十七巻」新日本出版社 |
| 入力 | 柴田卓治 |
| 校正 | 磐余彦 |
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