宮本 百合子

山峡新春

新字新仮名 約1,339字・読了目安3分

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夜中の一時過、カラカラ、コロコロ吊橋を渡って行く吾妻下駄の音がした。これから女中達が髪結に出かけるのだと見える。 私共は火鉢を囲み、どてらを羽織って餅を焼きながらそれを聴いた。若々しい人声と下駄の音が次第に遠のき、やがて消えると、後に川瀬の…

作品情報

初出「愛国婦人」1927(昭和2)年1月号
分類NDC 914
公開日2003-11-24
最終更新2014-09-18
底本 「宮本百合子全集 第十七巻」新日本出版社
入力柴田卓治
校正磐余彦

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