石川 啄木

病院の窓

旧字旧仮名 約35,733字・読了目安71分

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野村良吉は平日より少し早目に外交から歸つた。二月の中旬過の、珍らしく寒さの緩んだ日で、街々の雪がザクザク融けかかつて來たから、指先に穴のあいた足袋が氣持惡く濡れて居た。事務室に入つて、受付の廣田に聞くと、同じ外勤の上島も長野も未だ歸つて來な…

作品情報

分類NDC 913
公開日2003-04-12
最終更新2014-09-17
底本 「石川啄木作品集 第二巻」昭和出版社
入力Nana ohbe
校正松永正敏

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