梶井 基次郎

愛撫

新字新仮名 約3,004字・読了目安6分

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猫の耳というものはまことに可笑しなものである。薄べったくて、冷たくて、竹の子の皮のように、表には絨毛が生えていて、裏はピカピカしている。硬いような、柔らかいような、なんともいえない一種特別の物質である。私は子供のときから、猫の耳というと、一…

作品情報

初出「詩・現実」1930(昭和5)年6月
分類NDC 913
公開日1999-01-11
最終更新2016-07-05
底本 「檸檬・ある心の風景 他二十編」旺文社文庫、旺文社
入力j.utiyama
校正高橋美奈子

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