梶井 基次郎

冬の蠅

新字新仮名 約10,752字・読了目安22分

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冬の蠅とは何か? よぼよぼと歩いている蠅。指を近づけても逃げない蠅。そして飛べないのかと思っているとやはり飛ぶ蠅。彼らはいったいどこで夏頃の不逞さや憎々しいほどのすばしこさを失って来るのだろう。色は不鮮明に黝んで、翅体は萎縮している。汚い臓…

作品情報

初出「創作月刊」1928(昭和3)年5月号
分類NDC 913
公開日1999-01-14
最終更新2016-07-05
底本 「檸檬・ある心の風景 他二十編」旺文社文庫、旺文社
入力j.utiyama
校正横木雅子

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