岡本 かの子

川

新字旧仮名 約9,682字・読了目安19分

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かの女の耳のほとりに川が一筋流れてゐる。まだ嘘をついたことのない白歯のいろのさざ波を立てゝ、かの女の耳のほとりに一筋の川が流れてゐる。星が、白梅の花を浮かせた様に、或夜はそのさざ波に落ちるのである。月が悲しげに砕けて捲かれる。或る夜はまた、…

作品情報

初出「新女苑」1937(昭和12)年5月
分類NDC 913
公開日2005-03-24
最終更新2016-01-16
底本 「日本幻想文学集成10 岡本かの子」国書刊行会
入力門田裕志
校正湯地光弘

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