林 芙美子

下町

新字旧仮名 約11,776字・読了目安24分

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風が冷いので、りよは陽の当たる側を選んで歩いた。なるべく小さい家を目的にして歩く。昼頃だつたので、一杯の茶にありつける家を探した。軒づたひに、工事場のやうな板塀を曲つて、銹びた鉄材の積み重ねてある奥をのぞくと、硝子戸の中で、ぱちぱちと火の弾…

作品情報

初出「別冊小説新潮」1949(昭和24)年4月号
分類NDC 913
公開日2006-08-22
最終更新2014-09-18
底本 「林芙美子全集 第九巻」文泉堂出版
入力ふるかわゆか
校正小林繁雄

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