梶井 基次郎

闇への書

旧字旧仮名 約4,132字・読了目安8分

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第一話 私は昨日土堤の土に寢轉びながら何時間も空を見てゐた。日に照らされた雜木山の上には動かない巨きな雲があつた。それは底の方に藤紫色の陰翳を持つてゐた。その雲はその尨大な容積のために、それからまたその藤紫色の陰翳のために、茫漠とした悲哀を…

作品情報

分類NDC 914
公開日2004-01-19
最終更新2014-09-18
底本 「現代日本文学全集 43」筑摩書房
入力川向直樹
校正小林繁雄

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