豊島 与志雄

過渡人

新字新仮名 約20,438字・読了目安41分

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一 三月の末に矢島さんは次のようなことを日記に書いた。――固より矢島さんは日記なんかつけはしない、これはただ比喩的に云うのである。 俺はこの頃妙な気持ちを覚ゆる。何だか新らしい素敵なことが起りそうな気がする。それはただ俺の内生活に於てでもな…

作品情報

初出「帝國文學 第二十二卷第四號」1916(大正5)年4月1日
分類NDC 913
公開日2010-12-07
最終更新2014-09-21
底本 「豊島与志雄著作集 第一巻(小説Ⅰ)」未来社
入力tatsuki
校正岩澤秀紀

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