豊島 与志雄

生あらば

新字新仮名 約23,485字・読了目安47分

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一 十一月から病床に横わった光子の容態は、三月になっても殆んど先の見当がつかなかった。三十九度内外の熱が少し静まると、胸の疼痛が来たり、または激しい咳に襲われたりした。咳が少しいいと思うとまた高い熱に悩まされた。また不眠の状態と嗜眠の状態と…

作品情報

初出「文章世界」1917(大正6)年4月
分類NDC 913
公開日2008-10-18
最終更新2014-09-21
底本 「豊島与志雄著作集 第一巻(小説Ⅰ)」未来社
入力tatsuki
校正松永正敏

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