豊島 与志雄

田原氏の犯罪

新字新仮名 約27,981字・読了目安56分

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一 重夫は母のしげ子とよく父のことを話し合った。それは、しげ子にとっては寧ろどうでもいい問題であったが、重夫にとっては何かしら気遣わしい、話さないではおれない問題であった。 実際、重夫の父田原弘平は凡てに於て観照家でそして余りに寛大であった…

作品情報

初出「黒潮」1917(大正6)年8月
分類NDC 913
公開日2008-10-26
最終更新2014-09-21
底本 「豊島与志雄著作集 第一巻(小説Ⅰ)」未来社
入力tatsuki
校正松永正敏

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