豊島 与志雄

楠の話

新字新仮名 約10,786字・読了目安22分

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その頃私の家は田舎の広い屋敷に在った。屋敷の中には、竹籔があり池があり墓地があり木立があり広い庭があり、また一寸した野菜畑もあった。私は子供時代に、屋敷から殆んど一歩もふみ出さないで面白く遊び廻ることが出来た。そして私の幼い心の最大の誇りは…

作品情報

初出「文章世界 第拾四卷第四號」博文堂、1919(大正8)年4月1日
分類NDC 913
公開日2010-12-07
最終更新2014-09-21
底本 「豊島与志雄著作集 第一巻(小説Ⅰ)」未来社
入力tatsuki
校正岩澤秀紀

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