豊島 与志雄

群集

新字新仮名 約4,691字・読了目安9分

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大正七年八月十六日夜―― 私は神保町から須田町の方へ歩いて行った。両側の商店はもう殆んど凡てが戸を締めていた。大きな硝子戸や硝子窓の前には蓆を垂らしてる家が多かった、間には板を縦横に打ちつけてる家もあった。街路が妙に薄暗かった。黙々とした人…

作品情報

初出「中央公論」1919(大正8)年5月
分類NDC 913
公開日2008-10-10
最終更新2014-09-21
底本 「豊島与志雄著作集 第一巻(小説Ⅰ)」未来社
入力tatsuki
校正松永正敏

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