豊島 与志雄

幻覚記

新字新仮名 約4,650字・読了目安9分

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一 筑後川右岸の、平坦な沃野である。消く水を湛えた川べりに、高い堤防があって、真直に続いている。堤防の両側には、葦や篠笹が茂っていて、堤防上の道路にまで蔽いかぶさり、昼間も薄暗く[#「薄暗く」は底本では「薄晴く」]、夜は不気味である。 その…

作品情報

分類NDC 914
公開日2006-06-15
最終更新2014-09-18
底本 「豊島与志雄著作集 第六巻(随筆・評論・他)」未来社
入力tatsuki
校正門田裕志

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