豊島 与志雄

早春

新字新仮名 約9,374字・読了目安19分

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もともと、おれは北川さんとは何の縁故もない。街で偶然出逢っただけのことだ。 牛の煮込み……といっても、おもに豚の腸や胃や食道、特別には肝臓と心臓、そのこま切れを竹串にさして、鉄鍋でぐらぐら味噌煮にしたものだが、その鍋をかこんでアルコールを飲…

作品情報

初出「苦楽」1947(昭和22)年5月
分類NDC 913
公開日2008-02-27
最終更新2014-09-21
底本 「豊島与志雄著作集 第四巻(小説Ⅳ)」未来社
入力tatsuki
校正門田裕志

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