豊島 与志雄

南さんの恋人

――「小悪魔の記録」――

新字新仮名 約17,587字・読了目安35分

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一 少しいたずら過ぎたかな? だが、まあいいや。 その朝、室の有様は、おれの気に入った。 窓に引かれてる白いカーテンを通して、曇り日らしい薄明りが空の中に湛え、テーブルの上のスタンドの電燈が、いやにぼんやりしていた。殆んど何の装飾もない白い…

作品情報

初出「中央公論」1936(昭和11)年4月
分類NDC 913
公開日2008-05-30
最終更新2014-09-21
底本 「豊島与志雄著作集 第三巻(小説Ⅲ)」未来社
入力tatsuki
校正門田裕志

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