豊島 与志雄

朝やけ

新字新仮名 約11,786字・読了目安24分

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明るいというのではなく、ただ赤いという色感だけの、朝焼けだ。中天にはまだ星がまたたいているのに、東の空の雲表に、紅や朱や橙色が幾層にも流れている。光線ではなくて色彩で、反射がない。だからここ、ビルディングの屋上にも、大気中にまだ薄闇がたゆた…

作品情報

初出「光」1947(昭和22)年7月
分類NDC 913
公開日2008-02-27
最終更新2014-09-21
底本 「豊島与志雄著作集 第四巻(小説Ⅳ)」未来社
入力tatsuki
校正門田裕志

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