豊島 与志雄

白木蓮

新字新仮名 約11,959字・読了目安24分

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桃代の肉体は、布団の中に融けこんでいるようだった。厚ぼったい敷布を二枚、上に夜着と羽根布団、それらの柔かな綿の中に、すっぽりとはいっているので、どこに胴体があるのか四肢があるのか、見当がつかない。実は、体躯はそこにあるに違いないが、それも既…

作品情報

初出「芸術」1947(昭和22)年10月
分類NDC 913
公開日2008-02-27
最終更新2014-09-21
底本 「豊島与志雄著作集 第四巻(小説Ⅳ)」未来社
入力tatsuki
校正門田裕志

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