豊島 与志雄

山上湖

新字新仮名 約10,815字・読了目安22分

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十月の半ばをちょっと過ぎたばかりで、湖水をかこむ彼方の山々の峯には、仄白く見えるほどに雪が降った。翌日からは南の風で少し温く、空晴れて、宵に大きな月がでた。 「まあ、きれいな月……。外に出てみよう。」 誘うともなく、誘わぬともなく、言いすて…

作品情報

初出「新潮」1949(昭和24)年1月
分類NDC 913
公開日2008-03-04
最終更新2014-09-21
底本 「豊島与志雄著作集 第四巻(小説Ⅳ)」未来社
入力tatsuki
校正門田裕志

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