坂口 安吾

欲望について

――プレヴォとラクロ――

新字旧仮名 約4,509字・読了目安9分

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私は昔から家庭といふものに疑ひをいだいてゐた。愛する人と家庭をつくりたいのも人の本能であるかも知れぬが、この家庭を否応なく、陰鬱に、死に至るまで守らねばならぬか、どうか。なぜ、それが美徳であるのか。勤倹の精神とか困苦耐乏の精神とか、さういふ…

作品情報

初出「人間 第一巻第九号」1946(昭和21)年9月1日
分類NDC 914
公開日2006-06-22
最終更新2014-09-18
底本 「坂口安吾全集 04」筑摩書房
入力tatsuki
校正宮元淳一

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