国枝 史郎

郷介法師

新字新仮名 約10,774字・読了目安22分

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1 初夏の夜は静かに明け放れた。 堺の豪商魚屋利右衛門家では、先ず小僧が眼を覚ました。眠い眼を渋々こすりながら店へ行って門の戸を明けた。朝靄蒼く立ちこめていて戸外は仄々と薄暗かったが、見れば一本の磔柱が気味の悪い十文字の形をして門の前に立っ…

作品情報

初出「ポケット」1925(大正14)年7月
分類NDC 913
公開日2005-10-05
最終更新2014-09-18
底本 「国枝史郎伝奇全集 巻六」未知谷
入力阿和泉拓
校正小林繁雄、門田裕志

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