岸田 国士

記憶のいたづら

新字旧仮名 約9,633字・読了目安19分

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一 妻の順子が急に、 「どうも、怪しいわ。こんなに痛いはずないんですもの」 と、顔をしかめながら言ふのをきいて、鈴村博志は、今更のやうにギクリとした。 「だつて、予定は来月初めぢやないか。まだ二週間はたつぷりあるぜ」 「あたしもそのつもりだ…

作品情報

初出「スタイル読物版 第二巻第四号」1950(昭和25)年4月1日
分類NDC 913
公開日2011-11-25
最終更新2014-09-16
底本 「岸田國士全集16」岩波書店
入力tatsuki
校正門田裕志

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