立原 道造

夏秋表

新字新仮名 約1,603字・読了目安3分

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その一 私はふたつのさびしい虫のいのちと交感を持った。 信濃路に夏の訪れのあわただしい日、私は先生の山荘の庭に先生とならんで季節の会話のひまにその虫の声を聞いたのである。春蝉と言った。七月なかば、五日か七日をかぎって、林のなかに啼いて、あと…

作品情報

分類NDC 914
公開日2000-07-28
最終更新2014-09-17
底本 「日本の名随筆18 夏」作品社
入力砂場清隆
校正菅野朋子

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