津村 信夫

挿頭花

新字新仮名 約1,635字・読了目安3分

この作品を読む Amazonで探す

戸隠の月夜は九月に這入ると、幾晩もつづいてゐた――。 昔、寺侍が住んでゐた長屋、そして一棟の長細い渡り廊下のやうな納屋の壁にそつて、鶏頭の花が咲いて、もう気の早い冬支度か、うづ高く薪が積まれてゐた。 古いイメージのやうな破風の藁屋根の影を踏…

作品情報

分類NDC 914
公開日2005-06-19
最終更新2014-09-18
底本 「花の名随筆9 九月の花」作品社
入力浅葱
校正noriko saito

津村 信夫の他の作品

津村 信夫の作品をすべて見る →

底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。