石川 啄木

病院の窓

新字旧仮名 約36,951字・読了目安74分

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野村良吉は平日より少し早目に外交から帰つた。二月の中旬過の、珍らしく寒さの緩んだ日で、街々の雪がザクザク融けかかつて来たから、指先に穴のあいた足袋が気持悪く濡れて居た。事務室に入つて、受付の広田に聞くと、同じ外勤の上島も長野も未だ帰つて来な…

作品情報

分類NDC 913
公開日2008-11-11
最終更新2014-09-21
底本 「石川啄木全集 第三巻 小説」筑摩書房
入力Nana ohbe
校正川山隆

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