坂口 安吾

おみな

新字新仮名 約5,395字・読了目安11分

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母。――為体の知れぬその影がまた私を悩ましはじめる。 私はいつも言いきる用意ができているが、かりそめにも母を愛した覚えが、生れてこのかた一度だってありはしない。ひとえに憎み通してきたのだ「あの女」を。母は「あの女」でしかなかった。 九つくら…

作品情報

初出「作品 第六巻第十二号」1935(昭和10)年12月1日
分類NDC 913
公開日2006-10-24
最終更新2014-09-18
底本 「坂口安吾選集 第六巻小説6」講談社
入力高田農業高校生産技術科流通経済コース
校正小林繁雄

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