坂口 安吾

ふるさとに寄する讃歌

夢の総量は空気であった

新字新仮名 約6,165字・読了目安12分

この作品を読む Amazonで探す

私は蒼空を見た。蒼空は私に泌みた。私は瑠璃色の波に噎ぶ。私は蒼空の中を泳いだ。そして私は、もはや透明な波でしかなかった。私は磯の音を脊髄にきいた。単調なリズムは、其処から、鈍い蠕動を空へ撒いた。 私は窶れていた。夏の太陽は狂暴な奔流で鋭く私…

作品情報

初出「青い馬 創刊号」1931(昭和6)年10月1日
分類NDC 913
公開日2006-10-24
最終更新2014-09-18
底本 「坂口安吾選集第三巻 小説3」講談社
入力高田農業高校生産技術科流通経済コース
校正小林繁雄

坂口 安吾の他の作品

坂口 安吾の作品をすべて見る →

底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。