坂口 安吾

帆影

新字旧仮名 約4,902字・読了目安10分

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凡そ退屈なるものの正体を見極めてやらうと、そんな大それた魂胆で、私はこの部屋に閉ぢ籠つたわけではないのです。それとは全く反対に、凡そ憂鬱なるものを忘却の淵へ沈め落してしまほふと、それは確かに希望と幸福に燃えて此の旅に発足したのでした。それも…

作品情報

初出「今日の詩 第九冊」金星堂、1931(昭和6)年8月1日
分類NDC 913
公開日2010-05-04
最終更新2016-04-04
底本 「坂口安吾全集 01」筑摩書房
入力tatsuki
校正伊藤時也

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