坂口 安吾

母

新字旧仮名 約4,489字・読了目安9分

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畏友辰夫は稀に見る秀才だつたが、発狂してとある精神病院へ入院した。辰夫は周期的に発狂する遺伝があつて、私が十六の年彼とはぢめて知つた頃も少し変な時期だつた。これ迄は自宅で療養してゐたが、この時は父が死亡して落魄の折だから三等患者として入院し…

作品情報

初出「東洋・文科 創刊号」花村奨、1932(昭和7)年6月1日
分類NDC 913
公開日2009-06-11
最終更新2016-04-04
底本 「坂口安吾全集 01」筑摩書房
入力tatsuki
校正noriko saito

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