蒼茫夢
新字旧仮名 約19,934字・読了目安40分
一 冬の明方のことだつた。夜はまだ明けない。然し夜明けが近づかうとしてゐるのだ。夜の不気味な妖しさが衰へて、巨大な虚しい悲しさが闇の全てに漲りはじめてゐる。草吉はそのとき自然に目を覚した。 室内も窓の彼方も一色の深い暗闇ではあつたが、重量の…
作品情報
| 初出 | 「作品 第六巻第四号」1935(昭和10)年4月1日 |
|---|---|
| 分類 | NDC 913 |
| 公開日 | 2010-06-11 |
| 最終更新 | 2016-04-04 |
| 底本 | 「坂口安吾全集 01」筑摩書房 |
| 入力 | tatsuki |
| 校正 | 伊藤時也 |
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