久生 十蘭

白雪姫

新字新仮名 約10,882字・読了目安22分

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一 ある夏、阿曽祐吉という男が、新婚匆々の細君を携帯して、アルプスのシャモニーへ煙霞の旅としゃれたのはよかったが、合卺の夢もまだ浅い新妻が、ネヴェという質のわるい濡れ雪を踏みそくなって、底知れぬ氷河の割目に嚥みこまれてしまった。 それはモン…

作品情報

分類NDC 913
公開日2021-01-05
最終更新2020-12-27
底本 「久生十蘭全集 Ⅱ」三一書房
入力門田裕志
校正芝裕久

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