久生 十蘭

生霊

新字新仮名 約9,926字・読了目安20分

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一 松久三十郎は人も知る春陽会の驥足である。 脚絆に草鞋がけという実誼な装で一年の半分は山旅ばかりしているので、画壇では「股旅の三十郎」という綽名をつけている。 飛騨の唐谷の奥に、谷にのぞんだ大きな栃の木があって、満開のころになると幾千とも…

作品情報

初出「新青年」1941(昭和16)年8月
分類NDC 913
公開日2017-10-06
最終更新2017-10-22
底本 「久生十蘭ジュラネスク 珠玉傑作集」河出文庫、河出書房新社
入力時雨
校正門田裕志

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