久生 十蘭

西林図

新字新仮名 約10,659字・読了目安21分

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一 冬木が縁の日向に坐って、懐手でぼんやりしているところへ、俳友の冬亭がビールと葱をさげてきて、今日はツル菜鍋をやりますといった。 「ツル菜鍋とは変ってるね」 「ツル菜じゃない、鶴……それも、狩野流のリウとした丹頂の鶴です。鶴は千年にして黒…

作品情報

分類NDC 913
公開日2010-09-13
最終更新2014-09-21
底本 「久生十蘭全集 Ⅱ」三一書房
入力tatsuki
校正伊藤時也

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