久生 十蘭

淪落の皇女の覚書

新字新仮名 約28,552字・読了目安57分

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第一部 皇帝の死刑 沼の多い雪の平原のむこうにペテルブルグの円屋根や尖塔が輝き、空のはてはフィンランドのほうへ低く垂れている。 一九一七年十一月、顔まで泥をはねあげた赤衛軍の一団が金色の象形文字や帝室の鷲のついたツァルスコイエ・セロの灰色の…

作品情報

分類NDC 913
公開日2019-05-29
最終更新2019-04-26
底本 「久生十蘭全集 Ⅲ」三一書房
入力門田裕志
校正まつもこ

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