久生 十蘭

呂宋の壺

新字新仮名 約20,191字・読了目安40分

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一 慶長のころ、鹿児島揖宿郡、山川の津に、薩摩藩の御朱印船を預り、南蛮貿易の御用をつとめる大迫吉之丞という海商がいた。 慶長十六年の六月、隠居して惟新といっていた島津義弘の命令で、はるばる呂宋(フィリッピン)まで茶壺を探しに出かけた。そのと…

作品情報

初出「オール讀物」1957(昭和32)年3月号
分類NDC 913
公開日2021-09-09
最終更新2021-08-28
底本 「久生十蘭全集 Ⅱ」三一書房
入力門田裕志
校正芝裕久

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