久生 十蘭

湖畔

新字新仮名 約25,154字・読了目安50分

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この夏、拠処ない事情があって、箱根蘆ノ湖畔三ツ石の別荘で貴様の母を手にかけ、即日、東京検事局に自訴して出た。 審理の結果、精神耗弱と鑑定、不論罪の判決で放免されたが、その後、一ヵ月も経たぬうちに、端無くもまた刑の適用を受けねばならぬことにな…

作品情報

初出「文藝」1937(昭和12)年5月号
分類NDC 913
公開日2020-10-06
最終更新2020-09-29
底本 「久生十蘭全集 Ⅱ」三一書房
入力門田裕志
校正芝裕久

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