久生 十蘭

奥の海

新字新仮名 約13,419字・読了目安27分

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京都所司代、御式方頭取、阪田出雲の下役に堀金十郎という渡り祐筆がいた。 御儒者衆、堀玄昌の三男で、江戸にいればやすやすと御番入もできる御家人並の身分だが、のどかすぎる気質なので、荒けた東の風が肌にあわない。江戸を離れて上方へ流れだし、なんと…

作品情報

初出「別冊週刊朝日」1956(昭和31)年4月
分類NDC 913
公開日2010-09-13
最終更新2014-09-21
底本 「久生十蘭全集 Ⅱ」三一書房
入力佐野良二
校正伊藤時也

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