久生 十蘭

顎十郎捕物帳

02 稲荷の使

新字新仮名 約12,304字・読了目安25分

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獅子噛 春がすみ。 どかどんどかどん、初午の太鼓。鳶がぴいひょろぴいひょろ。 神楽の笛の地へ長閑にツレて、なにさま、うっとりするような巳刻さがり。 黒板塀に黒鉄の忍返し、姫小松と黒部を矧ぎつけた腰舞良の枝折戸から根府川の飛石がずっと泉水のほ…

作品情報

分類NDC 913
公開日2008-01-02
最終更新2014-09-21
底本 「久生十蘭全集 Ⅳ」三一書房
入力tatsuki
校正小林繁雄、門田裕志

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