織田 作之助

道

新字新仮名 約8,217字・読了目安16分

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今もそのアパートはあるだろうか、濡雑巾のようにごちゃごちゃした場末の一角に、それはまるで古綿を千切って捨てたも同然の薄汚れた姿を無気力に曝していた。そのあたりは埋立地のせいか年中じめじめした湿気が去らなかった。日の射さぬ中庭は乾いたためしは…

作品情報

初出「文藝 九月号」1943(昭和18)年9月
分類NDC 913
公開日2006-04-28
最終更新2014-09-18
底本 「世相・競馬」講談社文芸文庫、講談社
入力桃沢まり
校正門田裕志

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