宮沢 賢治

マグノリアの木

新字新仮名 約3,683字・読了目安7分

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霧がじめじめ降っていた。 諒安は、その霧の底をひとり、険しい山谷の、刻みを渉って行きました。 沓の底を半分踏み抜いてしまいながらそのいちばん高い処からいちばん暗い深いところへまたその谷の底から霧に吸いこまれた次の峯へと一生けんめい伝って行き…

作品情報

分類NDC 913
公開日1999-01-31
最終更新2023-07-08
底本 「風の又三郎」角川文庫、角川書店
入力浜野智
校正浜野智

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