山本 禾太郎

抱茗荷の説

新字新仮名 約17,824字・読了目安36分

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女は名を田所君子といった。君子は両親の顔も、名もしらない。自分の生まれた所さえも知らないのである。君子がものごころのつく頃には祖母と二人で、ある山端の掘っ立て小屋のような陋屋に住んでいた。どこか遠い国から、そこに流れてきたものらしい。 祖母…

作品情報

初出「ぷろふいる」1937(昭和12)年1月号
分類NDC 913
公開日2008-03-02
最終更新2014-09-21
底本 「怪奇探偵小説集❸」ハルキ文庫、角川春樹事務所
入力鈴木厚司
校正山本弘子

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