山本 禾太郎

仙人掌の花

新字新仮名 約9,289字・読了目安19分

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(一) 閑枝は、この小さな北国の温泉町へ来てからは、夕方に湖水のほとりを歩くことが一番好きであった。 丘一つ距てた日本海に陽が落ちると、見る見るうちに湖面は黒くなって、対岸の灯が光を増すのであった。 陽が、とっぷりと暮れる。芦の葉ずれ、にぶ…

作品情報

初出「猟奇」1932(昭和7)年1月
分類NDC 913
公開日2009-02-22
最終更新2014-09-21
底本 「幻の探偵雑誌6 「猟奇」傑作選」光文社文庫、光文社
入力鈴木厚司
校正noriko saito

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