佐藤 垢石

父の俤

新字新仮名 約2,051字・読了目安4分

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手もとは、まだ暗い。 父は、池の岸に腹這いになって、水底の藻草を叉手で掻きまわしている。餌にする藻蝦を採っているのである。 藻の間を掬った叉手を、父が丘へほおりあげると、私は網の中から小蝦を拾った。藻と芥に濡れたなかに、小さな灰色の蝦がピン…

作品情報

初出「釣りの本」改造社、1938(昭和13)年
分類NDC 787 914
公開日2007-06-16
最終更新2014-09-21
底本 「垢石釣り随筆」つり人ノベルズ、つり人社
入力門田裕志
校正仙酔ゑびす

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