佐藤 垢石

酒徒漂泊

新字新仮名 約11,615字・読了目安23分

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一 昨年の霜月のなかばごろ、私はひさしぶりに碓氷峠を越えて、信濃路の方へ旅したのである。山国の晩秋は、美しかった。 麻生豊、正木不如丘の二氏と共に、いま戸倉温泉の陸軍療養所に、からだの回春を待ちわびている三百人ばかりの傷病兵の慰問を志して、…

作品情報

分類NDC 914
公開日2007-04-16
最終更新2014-09-21
底本 「完本 たぬき汁」つり人ノベルズ、つり人社
入力門田裕志
校正仙酔ゑびす

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