原 民喜

夏の花

新字新仮名 約14,019字・読了目安28分

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わが愛する者よ請う急ぎはしれ 香わしき山々の上にありて獐の ごとく小鹿のごとくあれ 私は街に出て花を買うと、妻の墓を訪れようと思った。ポケットには仏壇からとり出した線香が一束あった。八月十五日は妻にとって初盆にあたるのだが、それまでこのふる…

作品情報

初出「三田文学」1947(昭和22)年6月号
分類NDC 913
公開日2005-08-06
最終更新2014-09-18
底本 「夏の花・心願の国」新潮文庫、新潮社
入力砂場清隆
校正noriko saito

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