原 民喜

壊滅の序曲

新字新仮名 約31,890字・読了目安64分

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朝から粉雪が降っていた。その街に泊った旅人は何となしに粉雪の風情に誘われて、川の方へ歩いて行ってみた。本川橋は宿からすぐ近くにあった。本川橋という名も彼は久し振りに思い出したのである。むかし彼が中学生だった頃の記憶がまだそこに残っていそうだ…

作品情報

分類NDC 913
公開日2002-10-13
最終更新2014-09-17
底本 「夏の花・心願の国」新潮文庫、新潮社
入力tatsuki
校正皆森もなみ

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